僕と再婚して下さい。
家が建つまでの間、互いの実家を行ったり来たりした。

時々、2人で新居の出来具合を見に行ったりしたよ。

あたしは今か今かと待ちわびていた。






──そして、家が完成したのは、約半年後のことだった。




季節は真冬の2月。空気の冷たい日に引っ越しと入籍を済ませた。



「新居完成とオレ達の入籍に乾杯!」

「乾杯!」


あたしと洋介はグラスを合わせた。

暖房の効いた部屋でビールを飲むのは格別に美味しく感じる。

引っ越し初日は鍋にした。

ちょっと手抜き感があるかもだけど、朝からバタバタで簡単な物になってしまった。









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