僕と再婚して下さい。
もう! 慎吾のヤロー。

絶対に面白がって言ったに違いない。


「どいうことだよ? 詳しく聞かせろよ」

「あたしが東京に行ったの覚えてる?」

「あぁ」

「その時、寝てる間にキスマーク付けられたの」

「ふーん。それだけか?」

「実はキスもした」


過去のことだもん。

思いっきり開き直って白状してしまったよ。


「やっぱり嘘ついてたんだな」

「へっ?」

「舞が東京から帰って来た日、オレが問い詰めただろ? あの時、何もなかったって言い張ってたけど、明らかに何か隠してると思ってたんだよな」

「バレてたんだ」


ヘラヘラ笑ってごまかすしかない。
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