僕と再婚して下さい。
慎吾と東京に行ったのは去年の話だけど。

もうずっと昔のことに感じてしまう。

懐かしいなぁ。

あの時はこうやって、また洋介と夫婦になる日がくるなんて思ってなかった。



「今、川崎との思い出に浸ってたな?」

「浸ってないよ」

「どうだかな。もう後悔しても遅いけどな。舞はオレのもんだからな」


洋介はふっと鼻で笑った。




「なぁ。荷物の整理ってあとどれくらいかかりそう?」


夜ご飯を食べ終えて、2人で食器洗いを済ませた後、リビングのソファでゆっくりしていたら、洋介が聞いてきた。
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