僕と再婚して下さい。
「いいわよ。ね? 舞?」

お母さんがあたしに話しを振る。

「……」

もはや、絶句。

何で、娘の元旦那を夕飯に誘うのよー!


「洋介! ちょっと来て!」


あたしはソファに座っていた元旦那の洋介を立ち上がらせ、手を引いて二階の自分の部屋へ連れて行った。



「一体、何しに来たのよ!」


半分、怒鳴り散らすように、洋介に言った。


「久しぶり~。元気だった? とか、そんな言葉はないわけ?」

洋介はあたしのベッドの上に腰かけた。

「あるわけないでしょ! 元嫁の実家に来る神経がまず分からない」

「オレだって家に上がるつもりはなかったよ」

「じゃあ、何でいるのよ? しかもコーヒーまでもらって」

「路駐して待ってたら、パート帰りのお母さんに気付かれたんだよ。
そしたら、舞に用事なら家で待ってたらって言われたんだよ」

「……」

お母さんめ。
余計なことを!!!
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