僕と再婚して下さい。
運転中というこもあり、川崎さんは、あたしをチラッと見て言葉を続けた。


「まさかあの日、舞ちゃんとキスできるとは思わなかったなー」

「キスのことほじくり返すのやめて下さい!」

「そんなつもりはないよ」


川崎さんはニコニコして言う。

あたしがキスの話をすると動揺することを分かってて、わざと言ってるような気がする……。


「そういえば、どうして川崎さんが迎えに来たんですか?」

話題を変えよう。

元々はこの話をしてたんだし。


「それはオレが社長さんに言ったからだよ。知り合いなので迎えに行きますって」

「家はどうやって調べたんですか?」

「あー。前に舞ちゃんを送って行っただろ? だからあの辺だろうなと思って、近所で外に出てた人がいたから聞いたんだよ」
< 52 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop