僕と再婚して下さい。
皆が一斉に注目する。

川崎さんは、あたしの肩を抱き寄せていた。

心臓がバクバク音を立てている。


「か…川崎さん!」

「舞ちゃん」


そして、川崎さんがあたしの耳元で囁いた。


「バーベキューなんか抜け出して、オレんち遊び来いよ」


って。


「……」

絶句してしまった。

オレんちに遊びに来いよって……。

今、ここで言うことでしょうか?

てか、いきなり家に誘うって。

軽いよね? 軽すぎない?

ましてや、あたしと川崎さんはつき合っているわけではない。


「オレんち来いよ」


低くてよく通った声。

< 57 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop