僕と再婚して下さい。
「せっかくだし、コーヒーでも飲んで行ってよ? ただのインスタントだけど」


川崎さんは、あたしが返事する前に寝室から出て行ってしまった。

ほーっ。

押し倒されただけですんで良かった……。

命拾いしたような気持ちになる。

川崎さんは、あたしより2つ上の25歳。

それなりに女性経験のある男性が無理矢理するわけないよね。

安堵感いっぱいで、リビングへ移動した。



川崎さんは、アイスコーヒーとクッキーを用意してくれた。

今、あたし達はテーブルを挟んで向かい合って座っている。



「キレイな部屋ですね」

「物が少ないからそう見えるだけだよ」
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