僕と再婚して下さい。
家に行ったことも聞かれるんじゃないかなって。

何となく思っていたんだ。


「キスした流れで、あいつの家に誘われたのか?」

「ううん。それは違う。あのね──」


あたしは、バーベキューの途中で倒れたことを話した。

もちろん、『オレんち来いよ』なんて言われたことは省いて。


「──で、目が覚めたら、あいつの家だったってわけか」

「川崎さんには迷惑かけちゃった」

「倒れるように変な薬でも飲まれてたんじゃないのか?」

「洋介、それは考え過ぎだよ」

「何もされなかったか?」

「されてないよ」
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