螢狩

謎口

「…お前の母さんは、私とは正反対の人だったよ」

俺は思わず目を見開いた。

父さんが、自ら母さんの話をしている

これは――――



「涼谷、少し話そうか」

父さんはそう言って、俺の横に座った。



俺は、眼鏡をかけたものの、まともに父さんの顔を見る事ができずにいた―…

ずっと知りたかった事を聞けるかもしれないのに

真実を知るのは こわいよ
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