vegetarian
早すぎる展開についていけねぇ


早く帰って寝よ…


俺は真っ赤な顔を夕日のせいにしてその場を後にした。




――翌日。



「やっべ~遅刻だ!」
時刻は8時24分!鐘が鳴るのは…
え―と…何時だ?

「8時30分!!!」
「う゛おぁ!!」
「なっなによっ」
なによっ…って何で菜未が俺の横走ってんだよ?

「あれ?お前も遅刻か?」
「そうだよ。悪い?」
「いっいや…」

何だこいつ…昨日の弱気は幻か?

「あっあのさ…」

「何だよ」

菜未は走りながら話しかけて来た。
無論、俺も走りながら返事をした。

「昨日の事…誰にも言わないでほしい」

「…分かってるよ」
「そっか…ありがとう。」

「いや…」
「先行ってるね」

と言ってあいつは一気にスピードあげて行っちまった


「何だこの気持ち…」

俺は昨日のあの胸のドキドキは幻だと思ってる。


恋ドキドキ
なんて似合わない奴だし。



だから全部無しにしたんだ。

昨日のあいつの涙も

変な気持ちも


夕日のせいで赤くなった俺の顔も。



無しにして、
応援することにした

あいつを。



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