豹変彼氏のキスの味【完結】
第二章━初めのイッポ━
勇気
『……あ。淕斗クンのアド知らない。』
「……は?」
服を選ぶ、恋美の手が ピタッと止まる。
『この前聞けばよかった。』
私は溜息をする。
好きな人のアドくらいは知ってなきゃいけないのに………
私の馬鹿ぁぁあ………
「教えてあげよっか?」
『ふぇ!!?恋美知ってるの!!?』
知ってるよ-って
言いながら、恋美は鞄から
ストーンシールをたくさん貼った、ゴツゴツのケータイを取り出した。