運命
何ヶ月かたった頃だろうか・・・

私はもう両親には会えないんだと心のどこかで思っていた。




組の名前は黒田組。


組長の事を兄貴と呼ぶようになった。

みんな私を可愛がってくれた。


兄貴は私に皐と名づけてくれた。



毎日楽しかった。

友達なんかいなくても、兄貴達と過ごしてる空間が心地よかった。







それから中学生になって

近くの中学校に通った。



2年ぐらい大人としか喋ってなかったせいか、あんまりみんなと喋れなかった。



部活は入らなかった。



中学1年生の時にいじめにあった・・・

兄貴達には言えなかった。




中学2年生になると、みんなに両親が居ることが羨ましくて泣いた時もあった。



でもそんな中で親友ができた。

桜。

私とは正反対な人・・・

細くてスタイルがよくて美人。

でも桜と居ると楽しかった。

私は何年かぶりに人と遊んだ。

初めてプリクラを撮った。



中学3年生の時は、受験勉強をがんばった。



黒田組の中に唯一勉強が得意な人が居た。

名前は正人。

毎日のように勉強を教えてくれた。

相談事もいっぱいした。

私にとってお兄ちゃんみたいな存在だった・・・


桜と同じ高校に入った。
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