♥︎幼なじみと同居生活♥︎【完】
「麗香?」
俺は麗香に話掛けた。
「優、也?」
ゆっくり顔を上げた麗香の目には涙がいっぱい溜まっていた。
「どうしたんだよ!」
「な、んでもない、よ」
「なんでもなくねぇだろ!どうしたんだよ?」
「彼氏に、彼氏に浮気されちゃった」
麗香はそう言うと涙を流した。
俺は無意識に麗香を抱き締めていた。
「優也?」
「俺が代わりに彼氏になってやるよ」
「え?」
気付けばそんなことを口走っていた。
「俺が麗香の彼氏になってやるから」
「優也、ありがとう」
麗香は微笑んだ。昔の可愛らしい笑顔のままで。