上司と上手につきあう方法【完結】
肩を並べて
――――……
「美琴、大丈夫~?」
「――うん、だいじょう、ぶ……ゲホ」
「湯冷めしちゃったんですかねぇ……」
紗江子と伴ちゃんの二人が、心配そうな顔で布団の中の私を見下ろす。
「湯冷め……」
情けないことにものすごく心当たりがある。
お風呂上りに海辺に出て、風にずっとさらされてたんだもの。気が付かないうちに体が冷え切ってしまったんだ。
こういうのをまさに『自業自得』って言うんだな……。