上司と上手につきあう方法【完結】
「わかりました。じゃあ、ゆっくり休んでてくださいね。お土産、美琴さんの分も買ってきますからね」
「いってらっしゃい……」
二人に手を振って、目を閉じる。
あー、本当、私って馬鹿だな……。
帰るまでに熱をなんとかして下げないと、バス……つらいよね……。
けれど、正午のレイトチェックアウトの時間になっても、相変わらず私はフラフラだった。
熱は下がったのだけれど、とにかく頭痛がひどい。
なんとか身支度を整えて、集合場所のロビーに降りる。
「バス、この状態で乗れる?」
「無理っぽいですよねえ……」
紗江子と伴ちゃんが私の様子を見て、ひそひそと話し合っている。
っていうか、旅行先で体調崩すって、子供みたいだな、私……。
たいして高熱でもないのに、恥ずかしい……。