上司と上手につきあう方法【完結】
いくらなんでも、酷すぎる。
そんなことしなくても、これ以上好きにならないように、そして過度に期待したりしないようにするって、自分に百万回言い聞かせてるのに。
そんなに迷惑なら、放っておいてくれたらよかったのに!
どうして部屋になんか連れてきたの!?
きつくかみしめた唇が、ぷるぷると震える。
もう、我慢できなかった。
もう一分一秒だってここにいたくない!
部長につかまれた腕を振りほどこうと力を込めたけれど、痛いくらいに握られて、ビクともしない。
その手の力に、また酷く混乱する私。
やだもう、なんで放してくれないのよー!!!!
「はなして……っ」