上司と上手につきあう方法【完結】
「ぶちょーの、馬鹿……そして、むっつり変態大魔王……」
(あ、そういえば馬なみかも……)
私の声が届いたのか、それともやっと自分の快楽に目を向けたのか、なんなのか。
部長が目線をあげ、そこでようやく私のよれよれの様子に気づいたのか、「しまった」と言わんばかりのちょっぴり泣きそうな顔をする。
もー、泣かないでよ……。
泣かされたのはこっちだっていうのに……。
そして私……
これは結構、大変だよ……
逃げ出さずに、つきあえる……?
私はゆっくりと部長に手を伸ばし、彼の前髪に触れた後、
「うそ、大丈夫、だよ……」
と口にして。
そのままぷっつりと意識を手放していた――。