上司と上手につきあう方法【完結】
元カノと部長
いつ、なんて説明できない。
けれど気が付いたらいつも目で追っていた。
永野ササグ部長。
四苦八苦しながら出した企画書は、たいてい無表情で却下。
仕事中、一度だって彼が笑ったところなんて見たことがない、仕事の鬼。
彼のこと、そんな、赤い血が流れていない冷酷人間だと思っていたのに、そうでもなくて――
いや、そうでもないどころじゃない
部長が死ぬほど『重い男』だったなんて、いったい誰が想像できる……?
愛されるのが幸せって、世間ではよく言われるけれど、部長のアレは、愛というよりももっと、重い
そう、たとえば執着とか、依存とか……
まさか、部長ほどの男がそんなことある?って感じだけど
そうとしか思えなくて――