上司と上手につきあう方法【完結】
部長はそうささやいて、私に入れたまま、するすると蛇のようにからみつく。
後ろからぴったりと、重なるように押し倒されて、ゆっくりと体を動かす。
「美琴……こっちのほうが、すきだろ?」
ほんの少し、ササグさんの声が震えている。
「あ、あっ……」
彼の言うとおり、目の前に火花が散る。
気持ちよすぎて死んじゃうとか、あるのかしらなんて思いながら、それでも私は、部長のことを考えていた。
彼は、自分の肉体的な快感よりも、セックスで相手を圧倒しているという安心感に、喜びを覚えるんだろう。
支配下に置いて、自分の思うように相手を乱れさせて、求められていると、安心したい……。
とんでもなく、重い。
本当に、重い。尋常じゃない。