上司と上手につきあう方法【完結】
けれどササグさんは、こうやってしか人の愛情を確かめられないんだ。
だから私も必死で、言葉にする。
「すき……」
ささやいて、シーツの上に手をつき、肩越しに振り返りながら、彼に手を伸ばし、汗で乱れた彼の前髪を指でかきわけ、口づける。
「だから、ささぐさんの、顔が、みたいの……」
「っ……」
「すき」
彼のこめかみから落ちる汗を指で拭って、口に含むと、彼は驚いたように目を見開き、そしてかみつくように、その私の指先を口に含む。
もつれるように、ベッドの上に転がる私たち。
にゅるにゅるともつれて、重なって、なんだか蛇の交尾みたいだ。
(どんなだか見たことないけど)
ややして、彼は次第に強く私の中で暴れはじめ、そして避妊具越しにすべてを吐き出す。