上司と上手につきあう方法【完結】
その一瞬彼の端整な顔によぎる、申し訳なさそうな表情が消えるのはいつになるんだろう。
だけど私はあきらめるつもりはない。
だっておもっ苦しい女、日本代表だもん。
全部受け止めるって決めたんだから……
ササグさんがもうおなかいっぱいだって、満足するまで、大事にして、幸せにするんだから……
「このまま、抱いて、眠って……はなさないで……」
体なんて拭いてくれなくてもいいから……。
ただ、抱いていて……
遠くなる意識の中、私はそうささやいて、目を閉じた。
――――……