上司と上手につきあう方法【完結】
一人よりも
――――……
今日一日、社内メールを何度チェックしたことだろう。
連絡が来るのはおそらく終業間際だろうとわかってはいたのだけれど、ついついメーラーを立ち上げては落胆する私。
そして――
夜7時を過ぎて、ぞくぞくと届くメールの山。
すべてを開いた後、私はガタン、と椅子から立ち上がってガッツポーズをしていた。
「い、やったああああーーー!!!!」
ダブルベリーのフロア中に、私の叫びが響き渡る。
紗江子が私のPCを覗き込んで、それからきゃあっと悲鳴を上げた。
「おめでとう、美琴! すごいじゃない、すっごい注文数! 早く本社に連絡しないと!」
「うんうん、そうする!」