上司と上手につきあう方法【完結】
「――社長賞でももらわないと、実現は無理そうだが」
恥ずかしいのか、少し茶化したように言われて、ぷうっとむくれる私。
「とるよ、社長賞。もちもちバニーちゃんの大ヒットで、とりますよ!」
そのまま彼の背中に、きつく腕を回すと、ササグさんはくすぐったそうに私の体を抱き返しながら、床にもつれるように横たわる。
一瞬甘く絡み合う視線。
目を合わせただけで、わかる。
お互いがお互いを必要としてるって。
抱き合いたいと思ってるって。
吸い寄せられるように、彼の唇に軽く吸い付く私。
「美琴、ラザニアが……」
「ん……わかってるけど……ササグさん、大好き……」
「ああもう……そういうこと言われると、止まらなく、なるだろ……」