上司と上手につきあう方法【完結】

けれど、「――あ」と、目を丸くするササグさん。

ピクリとも動かない。



「どうしたの?」



床に寝転がったまま、ササグさんの視線の先に顔を向ける。


流れていたのは歌番組だった。

ポップカルチャーアイドルとして、時代のアイコン、そして先端を走っているといわれる女の子がゲストとして登場していて、司会者のアナウンサーと楽しげにトークを繰り広げている場面だった。


ササグさん、彼女のファンだったっけ?

不思議に思いながら画面を見つめていたのだけれど。



「あ」



彼と同じように、硬直する私。我が目を疑った。


なんと、彼女がじゃらじゃらとしているネックレスの中で、ひときわ目立つのが、なんと派手にデコレーションされた、もちもちバニーちゃんだったんだ!



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