上司と上手につきあう方法【完結】
「うそでしょ……」
まさか彼女が発売されたばかりのもちもちバニーちゃんをあんな風に身に着けてくれてるなんて!
ぞくぞくと体中に痺れが走る。
これは、売れる。間違いなく売れる。
ここに乗っからなきゃ、いつ乗るの!?
「会社、電話しなきゃ!!!」
慌ててバッグから携帯を取り出すと、すでに着信の嵐だった。
部長、紗江子、オフィスの番号。
電車の中でマナーモードにしていたから気づかなかったらしい。
かけなおしてみたけれど、話し中で、どれも繋がらなかった。
「問い合わせが殺到してるのかもしれない。これは本当に、社長賞も、夢じゃないかもな……」