上司と上手につきあう方法【完結】

金曜日の合コンの場で『へー、ダブルベリーで働いてるんだ』と、しれっと流していた朝陽の顔を思い出すと、はらわたが煮えくり返りそうになる。


信じらんない! 本当に性格悪いんだから!!!!


そんな思いで朝陽を見つめてみれば、彼はニッコリと笑って、軽く手を挙げてくる。


だから、なんでそこで笑えるのよ、変態!



「そうだ、せっかくだから四人でランチ行きましょうよ」

「ぜひご一緒させてください。いろいろ聞きたいし」



何も知らない可愛い伴ちゃんが、天使の笑顔で恐ろしい提案をする。そしてそれにちゃっかりと乗っかる朝陽。



いやーーーやめてーーーー!!!!


と、叫びたいけれど叫べない私。


もちろん紗江子も断るはずもなく――


「天竜飯店にいくつもりだったんですけど、いいですか?」


四人でランチに出かけることになってしまった。



神様教えてください。これはいったい何の罰?

私が、何をしたっていうんですか……!?


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