上司と上手につきあう方法【完結】
部長が作ってくれたトマトソースは、次の日トーストに塗って、チーズをのせ焼いて食べた。
「うまっ!」
一口かじったあと、コーヒーを飲み悶絶する私。テーブルの下でドタバタと地団太を踏む。
一日経ってさらにソースの素材がしっとり馴染んだというか、とにかく美味!としか言いようがない。
なんでもないふうに見せて、部長って天才かも……。
トーストを一枚食べても、ソースはまだ残っていたけど、全部食べてしまうのがもったいなくて残りは冷凍することにした。
大事に冷凍庫に仕舞った後、ふと考える。
「これ、自分でも作れるかな」
大量に作って冷凍しておけば、いつでも食べられるじゃないか。
そうだ、そうしようと、午後から百貨店の地下に食材の買い出しへ行くことにした。