片恋
あっけにとられて目を丸くする亮介の
子供みたいな顔を見てたら、
胸の中があったかくなって
自然と笑みがこぼれてくる。
不思議そうに目を瞬かせて
私を見返していた亮介が、
一拍おいて、爆笑した。
「・・・はっ、あはははははっ!!」
地面にへたりこんで、
こらえきれないという風に
お腹を抱えて笑い出す。
「いやー、ねえわ、
スッゲーやコトコ。
・・・すっげぇ・・・」
真っ赤になって息切れしながら、
笑いすぎて目尻に涙まで浮かべている。
なーんだ、やっぱり簡単だ。
やっぱり、亮介だ。
私は嬉しくなってしまって、
にこにこしながら、
亮介の隣にしゃがみこんだ。