片恋
6章



遼平君の彼女にしてもらいました。


ふっふっふ、っと
自慢しようにも
それを言える相手がいないので、

久しぶりに会ったシュウ君にいばってみたら、

「え、ことこちゃん遼平くんと結婚するんでしょ?
いまごろ何いってんの?」


と、きょっとーんとした顔で

へんなの、と言われた。

そのうえ

「それで、前となにがちがうの?」

と聞かれて、


まっっ た  く

なに    も


思いつかなかったのでした。


・・・うん。
シュウ君はいつも正しいよ・・・。


遼平君はいつも淡々と
・・・ひょうひょうとしているので、

なんというか、こう・・・


理由でもないと、らぶらぶな事は

しちゃいけないような気が・・・

するんですが・・・


いや「誕生日」とか?
イベントとか理由があれば、・・・ね?


・・・どっちの誕生日も来年だなあ・・・。


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