天使みたいな死神に、恋をした
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ベッドに横たわっている私は未だにあっちこっちをいろいろな管で繋がれていた。
なんか、軽くショック。軽く震えて両手で腕をさすった。
私の身体を繋いでいる機械以外、何も、誰も側にいない。
なんか、軽く寂しい。
なんだか痩せこけた気がするのは気のせいだろうか。
自分の身体を触ってみるが、うん、肉付きはある。(嬉しくないけど)いつもとさして変わりはない。
「今いるあなたはこちらがわへ来た時そのままの姿なんです」
「こ、これ、翠さん?」
これ? 物扱いに軽く凹んだ。
綠さんは横たわる私を遠くから見て、私は私の身体の横にいて、その向かいにアンジュラ。ルーインは天井付近をふわついている。
そのルーインの背中越しに覗く綠さんの表情は、なんともやりきれないといったような表情だ。