天使みたいな死神に、恋をした
「もう一回試せ」
「下に降りろってこと?」
「それ以外にやることがある?」
頭を真っ白にして、ん? 真っ白? 真っ白って。
「あーもう、白くしなくていから、降りろ!」
再度頭をグワッシと掴まれて横たわる私の頭にくっつけられる。
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「……無理だよ」戻れない。
まいった。これは完全にダメだ。
と半ば諦めた天使に心の中でちょっとそんなに簡単に諦めないでよ! と焦って言ってみる。
「帰るからー。戻るからー私」
徐々に意識がしっかりしてきた私は最後の最後になって戻りたいと心から思うようになってきた。