天使みたいな死神に、恋をした
何も進展がないまま3日が過ぎ去った。
その間に何回か病院に横たわる『私の身体』がどうなっているのかをチラ見しに行ってはみたが、相変わらず痛々しくて、思わず顔を180度後ろに反らしてしまう。
と、そこにはもっと見たくないお顔、アンジュラのお顔がある。
アンジュラは私が既に自分の顔に見慣れたと分かりきると、今ではもうフードすら被らずに堂々とお顔を出している。骨ばった顔、見れば見るほど怖いと思うのになぜか惹かれるのはどうしてだろう。そんなことは置いておいて、
ダメもとで自分の身体の上に立ち、身体に戻るイメージをしてみるけど、やっぱりぜんぜんダメだった。
「で、見つかったわけ? その真犯人とやらは」
「いいえ全く」
「ルーインは何してるの?」
「探してはいますが……」
「思ったんだけど、私が元サークル仲間のみんなを見に戻るってのは? ダメなの? ほら、仲間じゃないのは見分けられるし、それをアンジュラが覚えていてさ、選別した誰かに言うって手もあるんじゃない?」
という私の申し出も、こっち側のその微妙に変な規約違反かなんかにひっかかるわけ? と、ドキドキしていると、
「その言葉をずーーーーっと前から待っていましたよ」
ニコヤカな笑みは何かを企んでいるような、はたまた何かにひっかかってしまったんだか区別はつかない。