天使みたいな死神に、恋をした
だったら最初からそう言えばいいじゃん! って突っ込んではみたが、
それは規約違反だからできないという釈然としない解答が返ってきた。自分から進んで言うのは規約に反するということだ。
何が規約だよ、死神のくせに。
と、またも心でつっこんでみる。
しれっとした顔をしているから、よし、今回も大丈夫。私の声は聞こえていないはず。独り言も言ってない。
アンジュラもルーインも少しばかりは良心のかけらが存在するのか、
(ルーインに至っては欠片っていうよりもむしろそれで出来ていてくれなきゃ困るってもんだけど)
ちゃんとそれなりに探してくれてはいるみたいだ。
でも、このまま私がこっち側の人になっちゃえば全てが丸く収まるってのも考えているのが、丸見え。
だから、油断はできない。
油断でもしたらそれこそいいように持ってかれそうだ。そもそも今でさえもなんとなーく力全部発揮してないんじゃないかって思ってしっまう。
いつか私が諦めてこっちにいると言うのをうっすら待っているような気がしてならない。