フレンズ

ゆりとあれこれしゃべっていたら

すっかり遅くなってしまった。


待ち合わせの場所に行くと

すでに、カズは、到着していた。



「遅い」


「ごめん」


小さくゴメンと手を合わせた。


「おまえ、俺に悪いと思ってないだろ」


「思ってるよ、ごめんって。だから、今日は、私の奢りってことで」


「いや、思ってたら、30分も遅れてこない」


私は、舌を出して、カズを見た。

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