フレンズ
「ね、まだ、あの時のこと、怒ってるの?」
そりゃ悪いとは思ってるけど、そんなひっぱることないじゃん、
ってちょっと私は思ってる。
「そんなこと、怒ってないよ・・・ま、呆れてるけど」
カズが、目を合わせずに言った。
その態度に私は、ちょっとふてくれた。
「ああ、どうせ、私は、呆れるようなバカですよ」
「開きなおんなよ」
そういうと、カズは先に歩きだした。
「ちょ、ちょっと待って」
私は、慌ててカズを追いかけた。