フレンズ

…にしてもすごいずうずうしさ。


ユキちゃんと短大時代の友達(ミサトちゃんというらしい)

はすぐにこちらのテーブルにうつってきて

私のあ向かいに座ってるカズを取り囲んできゃーきゃー話をした。


カズもまんざらでもない顔で、二人と話して。


ん?なんかこんなこと前にもあった…


いやいや、違う。

光景じゃない、こんな気持ちを

確か私は、経験したことがあったんだ。

それは、高校の時。


そうだった、あれはバレンタインデーの時だった。

なにげに教室から廊下に出てみると

カズが、すっごく可愛い下級生の女の子から

チョコレートをもらっているのに遭遇した。

カズはなんだか鼻の下を伸ばして(そう見えた)

嬉しそうな顔をして

チョコレートを受け取っていた。

私は、面白くなかった。


なんだか、わかんないけど

すっごく面白くなかった。

だから・・・



< 48 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop