フレンズ

ユキちゃんの目は、目だけは鋭かった。

探るような目で。


「…ん、あるんじゃないかな…」


あいまいな答え方をした。


「じゃ、相沢さんと葉月さんの間にあるのは本当に本当にあるのは友情だけ?」


ユキちゃんは今度はカズの方を向いてたずねた。


カズは、ちょっと視線をそらし、目をくるっとまわした。

ちょっと困った時によくやるカズの仕草。


「うん…男女の友情とか、よくわかんないけど。

 葉月とはずっと一緒にいるよな」


向かい合わせのカズと視線があって、ちょっとドキッとした。


「ホントだね~、くされ縁というかね~。

あ、きっとそうだよ、私とカズとはくされ縁だよ、ただそれだけ」


私はユキちゃんに視線をうつし、カズの視線をそらした。


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