気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
「ちょっと来なさい……」
『はぁ…』とため息をついたかと思うとそう言い、私を廊下に引っ張っていく。
「夏音、優生くんのこと好きになってるのに気付かないの?」
振り返り様にそう言ってきた。
「へ?」
私が上田優生のこと好き?
何を言ってるの、未歩?
「だって、初めて本性出していいって思えたんでしょう?それに、夏音の優生くんを見る瞳は優しいもん」
そんなはずないっ……!
「私はそんな感情あのひとに持ってないっ……」