気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



「しっ…ふぉ……っ」


 寂しさばかりが心を蝕(むしば)み、苦しさばかりが心に穴を空け、辛さばかりが私に涙を与えるんだ。

 いつだって私は寂しさと楽しさが背中合わせ。
 楽しいと思ったらいつの間にか寂しさが押し寄せてきて、楽しさを飲み込んでしまう。


 『寂しい』と素直に言えたらどんなによかったろう。

 でも、もう言えないんだ。


 自分の気持ちに嘘をついてきた私には。



< 140 / 375 >

この作品をシェア

pagetop