気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
「人少ないね」
「まぁ、平日だしね」
遊園地に着くと外から見ても、ほとんどの乗り物が貸し切り状態になっているのがわかる。
「中に入ろっか」
そう言って彼女の手を引いて入場受付に行こうとした。
すると彼女はそこから動かずにただうつむいていた。
「どうした?」
ここに来るまでに気分でも悪くなったのか、心配になって訊いた。
でも、彼女の口から出たことは全然違う答えだった。
「私……お金ない………」