気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 屋上に着くなり振り返った進は言った。


「なんで夏音を傷付けてんの?」


 その声は低く唸るようで怒りを表していた。

 瞳は真剣そのもので真っ直ぐに俺を捕らえていて、一度噛みついたものは離さないという強い意志が込められているようだった。


 俺が日高さんを傷付ける?

 いや、むしろ俺の方が傷付けられた。



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