気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
その顔色は授業が進むに連れ、どんどん悪くなっていった。
「じゃあ、今日は以上っ」
「正座っ、礼っ」
ガタッ
号令と共に日高さんは俺の視界から消えた。
「なっ、夏音ちゃんっ!?」
俺の視線の後ろの席の女子は慌てふためきながら、彼女にかけより肩を揺さぶって必死に呼び掛けていた。
間もなく彼女の周りにはひとが集まり、大騒ぎになっていた。
そんな状況を見て、居ても立ってもいられなくなって、彼女の元に人を押し退けながら駆け寄った。
「日高さんっ、今運ぶからっ!」
目の前の女の子はぐったりと倒れこみ、苦しそうに肩で息をしていた。