気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 自分の不甲斐なさに腹が立って、悔しくて拳を握った。

 どうしてこんなになるまで気付いてあげられなかったんだっ

 抱え込む方だとは思っていたし、わかっていた。

 だったらなんで気付こうとはしなかったんだ。

 自分のことばかり優先するから、こうやって影で苦しむひとができてしまうんだ。

 なんて俺はバカなんだ。


「あの、上田くんだっけ?」

 落ち込んでいると保険医の先生に呼ばれた。

「はい」

「目を覚ましたら家まで送ってあげてくれる?」

「はい、わかりました」

 絶好のチャンスだ。

 ちゃんと話せる時間ができるっ!



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