気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 そうやって自分を攻めていた俺は次の瞬間驚いた。


「ありがとう。……ごめんね」


 それは紛れもなく日高さんの声で、切なく寂しく聞こえた。

 そして俺の頭を壊れ物でも扱うよう優しく撫でている。

 その手は小刻みに震えていて、不安や戸惑いが感じられる。

 日高さんは少し間をおくように、ゆっくり俺にしゃべりかけ始めた。



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