気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 家の中から出てきたのは、紛れもなく父だった。


「ごめんなさい……」

「怒っているわけじゃないよ。それより……キミは?」

 父の視線が私からとなりへと移った。
 斜め上横を見れば緊張の面持ちをしている上田がいた。


「ひ、夏音さんと仲良くさせてもらっています。上田優生といいますっ」

 少し噛んだけど、しっかりと父の目を見て挨拶をする上田。

 私じゃ出来ない行動に少し尊敬する。



< 222 / 375 >

この作品をシェア

pagetop