気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
家の中から出てきたのは、紛れもなく父だった。
「ごめんなさい……」
「怒っているわけじゃないよ。それより……キミは?」
父の視線が私からとなりへと移った。
斜め上横を見れば緊張の面持ちをしている上田がいた。
「ひ、夏音さんと仲良くさせてもらっています。上田優生といいますっ」
少し噛んだけど、しっかりと父の目を見て挨拶をする上田。
私じゃ出来ない行動に少し尊敬する。