気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
今はリビングでテーブルを挟み、奥にお父さん、手前に日高と俺という座り方をしている。
俺は日高が倒れた日、ちゃんと家まで送り届け、『今まで通り仲良くしよう』と言い、仲直り(?)をした。
その時に日高に『日高さんって呼ぶのはもう嫌』と言われたから、それからは日高と呼んでいる。
俺もわがままな子を好きになっちゃったもんだ。
まぁ、可愛いから許容範囲だけどっ
それより、さっきから横で震えているこの子をどうにかしなくては。
「大丈夫………」
囁くように小さな声で彼女にそう言い聞かせ、彼女の華奢な左手をテーブルの下でそっと握った。