気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



「……っ」

「えっ、待って泣くなよぉ」



 頭を撫でてくれる手は大きくて優しくて、優しい声が近くにあって、長い腕は私を抱き締めてくれている。


 すべてが私を幸せにしてくれる………


 そんな時間も束の間、


「な~おちゃんっ!昼休み、何を勘違いして怒ってたのかな~ぁ?」


 すごく黒い笑みを浮かべる彼は、今まで照れていたのが嘘のように、今は怒りを感じられる。



< 299 / 375 >

この作品をシェア

pagetop