十三番目の猫
十三番目
「お前は仲間じゃない」

そう突き放された猫は

泣き叫んだ

その泣き声は
ただの鳴き声にしか捉えられず

猫は歎き悲しんだ


気持ちを伝える術を知らない猫は

ただ

ただ

泣いた


えぐられた心の隙間を涙で埋めるかのように

永遠に

泣き続ける

いつか

自分の気持ちをわかってくれる「何か」が

迎えに来てくれる

そう…信じて。

泣き続けていた

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