氷結境界少女Ⅰ
第一章
氷の神殿
長い透き通る水色の髪と瞳。
純白の肌、手足。
私は、ユキナ。
北の氷姫・ユキナ。
私は神殿に運で、結界を張って……
つまらない日々。
西の獅子・レオンや東の太陽・エミリアや南の悪魔・キリトも同じだと思う。
私たち四人は、歳を取らない。
正確に言うと、ほかの人間たちの十年が、私達にとって一年。
私は今、十五歳だから、百五十年に来ている事になる。
日常は、決壊を張る他に堕天した者の処理。
処理と言うと響きが悪いから、浄化すると言おう。
氷姫の私だけ、詠唱ができる。
回復、滅亡……詠唱は、自らの思いで創れる。
レオンは、時を操れて、エミリアは魔法が使える。
キリトは、双剣士。
別名・戦の黒神と呼ばれるほど強い。
とにかく、私たち四人には不思議な力、能力がある。