氷結境界少女Ⅰ




「つまらないな……」



自室に私は今居る。



今日一日の予定。



いくらやっても減らない、堕天した者の処理。



簡単すぎて飽きてしまう氷姫としての勉強。



後は、客人のもてなし。



執事が見せた予定表には、今日の日程がびっしりと書きこんである。



堕天した者の処理をして、勉強をして……後は、客人のもてなしだけ。



「本当に、つまらないな」



つい、口から声が漏れてしまった。



誰も、聞いてないよね?



透明な水色のドレスを着て、王冠をつける。



豪華な水色のネックレスに、靴に……本当に氷姫なんだ、私。



知らないうちに氷姫になったんだと思う。



だっていつから氷姫って呼ばれたのか覚えていないから。



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